暗証番号を忘れても夫が鍵師だから安心です。

今から10年ほど前、私と旦那は大学の同じサークルだったことが縁で知り合いました。そのサークルはフィールドワーク型の活動内容を持っていて、研究室内での作業が半分、残りの半分は屋外で調査活動というかなりアウトドアなところで、そこで見た頼りがいのある彼の姿に私の方が惚れてしまった格好です。
「惚れた方が負け」という言葉がありますが、まさにその通りで、私は彼の一挙手一投足にいちいちドキドキしてしまう日々を送るようになりましたが、どうにかクリスマスの前日に告白が成功。私と彼は何とか恋人となったのです。

そこから4年の交際期間を経て、私たちはゴールイン。そのまま私は夫となった彼の実家に嫁いできました。実際こちらに来て、夫の家の人になってみると、結構な歴史を持っている名家だったことが分かり、少しびっくりしました。そして、この歴史ある家は別の「旧家・名家」とつながりがあって、コミュニティがかなり盛んなことにもまた驚いたのです。

私と同世代の、やはり同様にどこかから嫁いできた方たちとも友だちになり、思っていたよりも他家と交流があることが分かり安心しました。ただ、やはりそこでの会話は少し一般的とは言えないのが難なのですが。
例えば、「奥座敷に大きな金庫があるけど、暗証番号を忘れても夫が鍵師だから安心です。」とか、「部屋が多すぎる上に古いから掃除しにくいんだけど、だれか学生さんにでも下宿してもらえないかしら」など、その内容は普通の主婦とはやっぱり少し違っていて、この辺は旧家・名家ならではだなぁと感じてしまいます。