大きな金庫の中身を想像してみた

僕は現在中学2年生で、家から歩いて10分ほどのところにある公立中学に通っています。中学の社会の先生から聞いたところによれば、この辺りは人口があまり多くない中国地方でも特に人が少ない地域のようで、「このまま子供が増えなければ、廃校もありえる」のだとか。
確かに僕の通っているこの学校、一応分類的には「中学校」になるのでしょうが、その実態は「小学校」も兼ねています。クラスも全校で1つしか無く、同じ教室内に上は中学3年から下は小学2年生まで揃い、授業を行っているような状況です。
両親曰くは、「何とかお前が卒業するまで、学校が存続してくれればいいが」とのこと。僕自身も、このまま通う生徒がいなくなってしまっては学校も意味が無いだろうなと感じています。

さて、このように僕が住んでいるところは過疎化が相当進行している田舎の集落なのですが、その中でうちの家系は「顔役」を務めてきました。まぁそれも、これだけ人口が減ってしまっては「名誉職」みたいなものに過ぎないと父は言いますが、それでも昔の名残で、住んでいる家屋敷はそこそこ大きな規模を持っています。

また、集落の人口がもっと多かったころに貰ったという大きな金庫も奥座敷に鎮座しており、これは祖父のちょっとした自慢のタネになっている様子です。僕ももっと小さかったころは、「この大きな金庫、中に何が入っているんだろう」と中身を想像していましたが、あいにく祖父がカギを失くしてしまい開けることが出来ない状態となっています。
この金庫について、父は「開けるなら専門の鍵職人に頼むしかないだろうなぁ」と判断していますが、何だかんだでこれは先送りにされ、未だ実行されていないのです。